My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2015/04/11

春の恒例デート





は散り始めたけれど、ツツジの蕾が大きくなってきたヨス。ヨスのツツジはどこか野性的な美しさがあるので、大好きです。

曜日の今日は朝からとってもいい天気。「午前中だけ仕事を片付けに行ってくる」と会社に行ったドンちゃんを見送った後、発表の準備(4つある)をせねばと気合を入れたのですが、あまりに良い天気なので主婦の血が騒ぎ…ベットシーツや枕カバーを引きはがし洗濯機を回して、掃除機をかけてクイックルワイパーで仕上げをして…と気づいたら家事していました。



窓から流れてくる風は春の匂い、土や陽を浴びた緑の匂い、が今日に限ってしてきました。もちろん私の気分は上昇。嬉しくなったので、ランチの準備。人参とクミンのマリネを作ろうと一本丸ごと千切りにして塩もみしました。安売りで買ったエビの下準備も完了。



そのあとはコーヒーを淹れて、ブログを書いています。結局午前中は勉強できなかったじゃんね。気持ち切り替え、午後に集中しましょう。


て、春の恒例といえば、山菜の天ぷら、筍の炊き込みご飯、菜の花のお浸し!どれも春恒例の母の食卓。小さいころからの大好物。

とても好きなのですが、筍や菜の花はこちらでは全く見かけません。がしかし、だからと言ってまったく食べられていないというわけではなく。おそらく、国は違えど、昔から「周囲に存在するものを食べる」という点は世界共通だと思うので、筍も菜の花も存在する韓国では、家庭でももちろん食べているはず。ただ、スーパーではみかけないだけの違いだと思っています。現に筍の缶詰はよく見かけるし。



万が一あったら買おうと!とスーパーで筍や菜の花を探していた時に目に飛び込んできたのが、このウド!韓国語では땅두릅、特に땅が付くと根の部分のことを言い、두릅だけだと葉の部分のことを言うみたい。

まさか韓国で出会えるとは思っていなかったので、嬉しくなりました。韓国ではどんな風に食べているのかなと調べた所、ムッチムで食べるみたいですね。根の部分はコチュジャンと酢で作るヤンニョンで和えたり、葉の部分はイカと他の野菜と一緒に辛く和えたり…食べ方は違えど、春の味と言う認識は一緒みたいです。




そして隣にはワラビも!韓国語では고사리。ナムルでお馴染みで、食堂に行くとはるだけではなくどの季節を通しても見ることができます。いつも乾燥して売られているワラビは見るのですが、生は初。ドンちゃんも大好きなのでもちろん購入。恥ずかしながら、わらびのあく抜き方法を知らないので、実家の母から聞いて実践しました。

どちらも今夜、天ぷらにする予定。ふきのとうもあれば最高なんだけどな。


の恒例、その二。ビザの更新。

日本の韓国領事館で結婚移民のビザを発行してもらったのが4月。なので4月になると毎年ヨスの入国管理局に行って更新の手続きをします。

去年も今年も、ドンちゃんと一緒に。午前中に市役所で書類をそろえて、そのまま入管に行き、手続きし終わったら外でランチデートという流れ。もちろん平日なのでドンちゃんは有給を使い会社を休みます。

配偶者と一緒じゃなくても更新の手続きはできると規定されているし、もちろん語学的にも私一人で充分なんですが、なぜドンちゃんと一緒なのか。それはやはり、ビザというものが私だけに関わることではないから。結婚して発給された以上、二人に関係することなので、二人で一緒に手続きをするべきというのが私たちの認識だからです。運転免許や大学院の手続きなんかとは違う、「二人」でここ韓国で生きていくためにまず必要な大事な手続きだと考えるから。

二人のことは二人でできるだけ共有していくのが一番。

ちなみに、今年の更新ではビザの期間が2年分!来年ではなく2年後に更新すれば良いことになりました。去年は1年分だったのに…2年分は子供がいなくては無理だと聞いていたので嬉しい!

永住権はいつから申請できるのか聞いたところ、私の場合来月から申請できるみたい。ビザの期限が2年なのでこの2年で永住権を獲得したいなと思っています。獲得できれば地方選挙権もあるし、ビザを更新する必要もなくなるし、韓国に入国するときにもっと楽になる。

もちろん永住権をもらったからと言って、国籍が変わるわけではありません。帰化しない限り私はずっと日本国籍保持者。

帰化といえば、ドンちゃんが日本に帰化したときの名前をすでに考えてました。


ナカムラ ドン


にしたいらしい。なぜナカムラか。私の友人たちの苗字の中で一番綺麗な響きだからだとのこと。ドンちゃんの名前はドンの後ろにまだ2文字続くのですが、「ドン」になるなら、あと二文字の名前たちはどうなっちゃうの?と聞いたところ、「イ ラ ナ イ 」と日本語でバッサリと言ってました。

って帰化って簡単にできるものではないし、名前も制限があるのではないか?


とりあえず、仲村鈍(ドン)さんが帰ってくるのでランチの準備をしようと思います。


話が脱線したけれども、春恒例にビザ更新デートが来年ないのは悲しいけれど、永住権の申請を鈍ちゃんと一緒に二人で進めていこうと思います。



どちらかと言うと、運動神経いいし反射力もいいので鋭だけどね。
顔を見ると鈍って感じ。



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2 件のコメント:

  1. 蒙渓山人12/4/15

    山菜お好きですか! 私も父から春の山菜採りの楽しさを教えられ、毎年野山で芹、蕨、独活、たらの芽などを摘んで食膳に乗せるのを無上の喜びにしています。
    そう言えば作家の檀一雄が、昔満州にいた諸民族の中で春になると真っ先に山菜摘みに出るのは朝鮮民族だったという話をエッセイに書いています。韓国に行って蕨や芹が多用されているのを見るにつけ、食文化の伝承ということに思いを致さざるを得ません。

    人参とクミンのマリネ、美味しそうですね。クミン大好きなので作ってみようと思います。あと使うのは酢とオリーブオイルとかでしょうか?

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    1. コメントありがとうございます!お久しぶりです!おお、山で実際に採られるとはなんと素敵!「採る」ということ自体に春の楽しみが含まれていますよね。採りたてはあく抜きがいらないと母から聞いたことがあります。スーパーで並ぶものと比較できないぐらい美味しいんでしょうね。一度経験してみたいことの一つです!
      恥ずかしながら檀一雄は安吾と交流があったことと食についての本も書かれていることしか知らなかったのですが…そんなおもしろいことについて言及されているのですね。とても納得できます、というのもSNSに山菜の写真を載せた所、真っ先に韓国人の友人たちからアクションが来ました。「日本人も食べるんだね」「春になったら山菜を食べるなんてshiinaは韓国人よりも韓国人だ」というコメントだったんですが、それらを読んで私の同世代でも山菜に対して深い親しみを持っているんだな~と感じたからです。

      人参とクミンは最高にオススメな組み合わせです。クミンいいですよね、香りをかいでいるだけで幸せになります。そうです、酢とオリーブオイルとクミンで完成です!酢はワインビネガーを使いましたが、本当は搾りたてのレモン汁を使いたかったです。マリネも美味しいのですが、ペーストにしてパンにつけるともっと美味しいと聞きました。さらにはあまったペーストを牛乳でのばしてすーぷにしてもめちゃくちゃ美味しいらしいです。ペーストのレシピが見つからないので、今度自己流で作ってみようと思ってます!

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