My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2015/04/24

ヨスでの人付き合い


難しいね、人付き合いって。


という議題で、昨日はドンちゃんと話し合い。美味しい国産牛が食べられるお店で、ジュージューとお肉を焼きながら。平日は外食を控えている我が家だけど、昨日は特別。だってものすごくストレスが溜まったから。そうゆうときは二人で美味しいものを食べに行く。これ、二人の鉄則。




話は唐突に変わるけど、私は小学校3年生の時に「星野道夫」の写真集と文章に出会い、強烈に惹かれ、6年生になるころには彼の作品をすべて読破。もちろんアラスカにも連れて行ってもらいました。私が小学校5年の夏に彼は亡くなってしまったのだけれども、今の今まで星野さんの作品のファン。彼の写真や文章を通しての影響は私の骨や血、肉となっています。

彼は写真家だけれども、その真髄は文章。彼が綴る文章は重厚で柔らかく、そしてみずみずしい。いつでも読めるようにと、書籍はすべて日本からヨスに持ってきて私の側に置いています。

この前、久々に星野さんの本を取り出し、ページをめくりました。大好きな、そして読み慣れた文章。しかし、そこではいつもとは違うものを感じたのです。

いつもは自然の悠久な時に対しての人間の小ささ、アラスカの野生動物、ネイションを通してみるアジアと太平洋と北米の繋がり、こんなことを感じるんです。しかし、今回は違いました。ページをめくりながら胸に訴えてくるのは、フェアバンクスに住む住民たちを見つめる星野さんの温かいまなざし。

星野さんはアラスカ第二の都市フェアバンクスで暮らしていました。そこでは自分の家を持ち、住民として生活していて、いくつかの著作の中にもフェアバンクスの人々の話があったりします。それを読むたびに、いかに星野さんが異国であるしかし自分の街であるフェアバンクスを愛し、そして同じようにフェアバンクスで出会った人々を尊敬して愛しているのがものすごく伝わってくるのです。

それはきっと自分もそうでありたいと思うからなんだろうな。私もヨスに住み、ヨスの人々と付き合い、星野さんとフェアバンクスのように関係でいたいなって思うから。




で、話は元に戻ります。そんな関係でいたいなと思う反面、それがとても難しいことにも気づき始めている最近。人付き合いって本当に難しい。自分が地域ぐるみの付き合いをするとは思っても見なかったし、この付き合いが楽しい一方、ものすごく大変だなんて思っても見なかった。

言い訳を言わせてもらえば、ヨスはソウルとは全然違う。人と人の距離もものすごく近く、親でもないのに安否電話(韓国で義理母が嫁に対して、一日の報告を要求する電話、ドンママはそんなことしないけど)も要求してくる。食堂に入れば隣の人が知りあいってぐらい、ここではみんなが顔見知りで、それゆえ結束力も強い。

このような環境で私とドンちゃんは、これ以上踏み込むのか、もしくはほどほどに付き合うのか、でものすごく悩んでいます。郷に入れば郷に従え、その通り。そして夫婦二人きりじゃ生きていけないのも確か。人と人のつながりは大事。でも自分がストレスを感じてまで、そうする必要はあるのかな。その狭間で揺れているのです。

ストレスを感じず、なおかつ楽しみながら付き合って行ける方法はないのかな。まずは自分なのかな。自分が変わるしかないのかな。星野さんとフェアバンクスの人々のようになりたいと思う前に、自分が星野さんみたいな人になれるようにまずは努力しなければならないのかしら。


ああ、難しいね、人付き合いって。って結局振り出しに戻る。


写真はストレス解消のために食べに行った牛肉が美味しいお店で頂いた牛の四骨のスープとお肉。お得意様だからと、会計の時に「持ってて!」とおばさんが持たせてくれました。つまりそれだけ私たちが通っているということだけど(苦笑)


店と客、こんなさっぱりとした人付き合いが好きだ、思う。




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