My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2015/05/30

おうちで韓国ごはん―韓国の切り干し大根料理―




小さいころから切り干し大根が大好きだった。ひいばあちゃんが生きていたころは、田舎から定期的に届く宅配便の段ボールの中に、お味噌や漬物、金山納豆、野菜、桃なんかと一緒に、ひいばあちゃん手作りの切り干し大根が入っていた。オレンジ色のネットに入った、丸っこい形の切り干し大根。甘くておいしかったな。

韓国でも切り干し大根は良く見かける食材。ただ、日本のに比べて少し太いけれど。切り干し大根を買っても、いつもは日本風に調理をするのですが、ふと「韓国式に調理をしてみよう!」と思い立ち、ドンママに相談。

どうやら韓国では切り干し大根を戻すときに、ただの水ではなく、出汁で戻すのが一般的らしい。しかも出汁もただの出汁ではなく、ドンママの場合は煮干しと昆布に、「皮ごとの玉ねぎ、醤油、お砂糖」をプラス。これに20分だけ浸します。皮ごとの玉ねぎを入れる理由はおそらく、匂い?苦み?をとるためだとか…。

一番上の写真は日本から持って帰ってきた切り干し大根で、それを実践しているところ。この日はこれに、唐辛子の粉、水あめ、ニンイク、醤油、ごま油でヤンニョンを作って合える、という料理を作ろうとしたのですが失敗(爆)




ということで、また別の日、오징오젓갈(韓国版、イカの塩辛)と和える料理に挑戦しました。

この料理を作るうえで、韓国はチョッカル類(젓갈)をそのままヤンニョンにすることもあることを初めて知りました。ヤンニョンを作る時にもちろん、塩気をだすためにチョッカルを加える場合もあります。実際、我が家にも海老の塩辛を調味料代わりにして使ってます。韓国の茶碗蒸しを作る時は必須。しかし、唐辛子やニンニクが入ったチョッカルはそのままヤンニョンにもなるみたいです。考えてみれば、そのまま食べてもおいしいから、ソースとして何かと一緒に和えても全然オッケーですよね。




今回は大好きな오징오젓갈(韓国版、イカの塩辛)を買ってきて、切り干し大根と和えました。これに水あめやさらに唐辛子の粉を加えてもいいみたい。私は何も加えず、食べるときにごま油をたらりと加えました。ものすごく美味しいです。ご飯が進みます。


イカノ塩辛、1キロ安く買ったのでまだまだ大量に余ってます。次はセリと和えてみようかな。




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2015/05/29

毎日






近頃は日差しがグンッと強くなった。もう春ではなく、初夏。行き帰りのバスから眺める景色では田んぼに水がはってあったり、すでに田植えが終わったところがあったり、黄色とオレンジの中間の色の花がたくましく咲き乱れていたり。この季節は、色々なものが本格的に始まるから、活発的な空気に溢れている、そんなことを思った。

そんな強い日差しを浴びて、自転車に乗り、活発的な空気を切って、ペダルをこいだ、今日。買い物ついでに、といいつつ、本当は海沿いを何も考えずにのんびりサイクリングしたかっただけ。



いや、考えた。考えながら自転車を走らせていた。何を考えていたかといえば、毎日の事。日常は止まらないこと、毎日は決して巻き戻しができないこと。

今週は上手くいかないことがたくさんあった。仲間たちと意思疎通も上手くできなかったし、授業でも余計な発言しちゃったし、自分が頑張った分に比べ結果が出せなかったし、大事な大事なスマートフォン、なくしちゃったし。

精神的にドカーンとショックだったのですが、「人生が簡単だなんて誰が言ったの?」って言葉を自分に言い聞かせた。人生はそもそも上手くいかないものなんだと。そしたら、ものすごく気持ちが軽くなった。そして、ドンちゃんと一緒にベットに入って寝て起きたら、すっかり元気になっていた。その日、平日だったけどドンちゃんと美味しいものを食べに行って、夜風をあびながら一緒に手を繋いで散歩した。いつの間にか、スマートフォンとか授業の失敗とか、本当にどうでもよくなっていた。


私の毎日は、ただ、どんちゃんと一緒に暮らせる幸せに溢れているということに、救われた。


と、いうことで…毎日生きていれば嫌なことにも運がないな~って思うことにもぶつかるけれど、そのまますべて受け入れちゃえば、普段の毎日に救われるということに気づいた、そんな最近でした。



種なし葡萄をつまみながら






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2015/05/24

台所の野望




「落ちかけたマニキュアが気にもならないぐらい

本当は苦しいの、知らないことばかり」


という歌詞をふと思い出した。自分の伸びきった足の爪を眺めながら。気づかないぐらい、忙しかったってことになるのだろうか、と考えてみた。

ふむ、確かに忙しかった。明日明後日、50人ぐらいを前にしてプレゼンがあるのでそのための準備。聴衆に配るための論文とパワーポイント、そして本番のプレゼンの仕方。すべて、完璧に仕上げるために、韓国語ネイティブのドンちゃんを巻き込んで、没頭していた自分。家事もほどほどにしながら。

ただ、私は忙しい自分が嫌い。正確に言えば、忙しい自分に酔う自分が嫌い。忙しいから人生充実しているという考え方からは卒業した。何か、もっと、楽に構えてもいいじゃんって思う。時に怠けて、ダラダラして、時に淡々と自分のタスクを片付けていく、それでいいじゃんって思う。本当に大事なのは、流れるその日々、毎時間、自分が何を考えているのか、ということを把握しておくことだと思うから。それさえできていれば、忙しくても忙しくなくてもどっちでもいい。

なので、「自分の伸びきった足の爪に気が付かないぐらい忙しかった」とは言わず「プレゼンの準備で自分の能力のなさを認識することができそれを糧にさらに成長しようとする自分って真面目だなってことが分かった、そんな面白い時間を過ごしてて、爪を切るのを忘れてた」ということにしたいです。






と、前置きが長すぎましたが…。とりあえず、発表は明日明後日、準備は万端なので、今日はドンちゃんとランチデートして、4月に観た映画の評論を探して読んで(birdmanとセッション)、読もうと思って溜めておいた国際時事関係の記事を読んで、ベランダで種まいて、と過ごしました。

それと台所の片づけも。

うちは築20年以上の社宅なので、台所が古いのです。古いのは百歩譲っても、まな板を置いたらスペースが無くなってしまうのには、これ以上我慢できず…。できる範囲で、自分にとって快適な台所を作っていこうと思い立ち上がりました。



作業台のために購入したのが長くて細いテーブル。そしてステンレスのラックも。


思い描いているのは古い民家の台所、もしくは祖母の台所。決しておしゃれではないんだけど、親しみがあって、そこに祖母の哲学と人生が詰まった、魅力あふれる空間。自分流に少しずつ、使いやすい台所を作っていこうと思います。


歌詞はJUDY AND MARYのエゴイスト...?


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2015/05/20

私の小さな計画



五月は萌える緑だけではなく、太陽の光も特別に美しいという事に今更ながら気付いた。特に朝の少しだけ冷んやりして透き通る空気中を突き抜ける光は何とも言えない。なので最近はどんなに疲れていようが、眠いだろうが、朝一番に窓を開けるだけで気分が良くなる。今日もいい天気だねえってドンちゃんと外を見るだけで幸せになる。





この前ピカピカにベランダを掃除したのは、我が家に緑を増やすため。窓から射す光に緑があれば完璧だし、アリエッテイの部屋に憧れを持っているから。

そんな小さな計画を胸に抱き、週末に家の近所のお花屋さんにドンちゃんと行ってきたが、見事にお休み。背が高くて、もさもさした観葉植物を我が家に迎えるのは次の機会に。





お花屋さんにはフられちゃったけど、この日はスーパーで種と土は購入できた。バジルとルッコラは食べたいから、サンチュはせっかく韓国にいるんだし、コスモスは祖母が生まれたばかりの私を秋桜と喩えて歌を詠んでくれた特別な花。




しかしながら、気に入った植木鉢がなかったためにまだ種蒔きできてない状態。せっかく月曜日は家にいることができたのに、お茶飲みながら空っぽのベランダを眺めるだけ。美しい光が射すのに緑がないなんて、もったいない。

どうやら「我が家に緑を、目指すはアリエッテイ」な私の計画が成し遂げられるのは、まだまだ先は長そう。と、そんなこんな言ってるうちに、いつの間に五月が終わり、六月になり、梅雨前線が空にかかかると、窓を閉め切って"雨の音もいいね"とか言ってる自分がいそう。

今のうちに。と、大学に向かうバスの中で決意。

一番上の写真はキッチンの中で気に入っているもの。
どうやら私、花や草が好きみたいだ。


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2015/05/16

大学院における先生の日



土曜日の今日はドンちゃんと衣替え。冬物はすべて洗濯、使い倒した起毛タイツはゴミ箱へ。次にベランダの大掃除。花やハーブたちを迎えるために、ピカピカに磨き上げました。最後に洗濯物を干して終わり。ピカピカに洗われた洗濯物の下で光るタイルが気持ちいい。


今週の大学院はせわしなかった。というのも、大学院の学生にとって一大イベントである「스승의날(先生の日)」が今週金曜日だったため。

「韓国は権威主義の国だ、良くも悪くも」これが私が出した韓国に対する一つの結論なのですが、これがモロに現れる世界が、学問の牙城である大学・大学院であり、そこで迎える「스승의날(先生の日)」に権威主義の頂点を見ることができるのではないかと、思うのです。と、書くとなんか大げさだけど。

今週に先生の日があったので、学生たちは準備で大忙し。.お店を予約したり、プレゼントを準備したり、時間もお金もたくさん投資して、権威を所持する者(教授)を喜ばせようとします。プレゼントは商品券が基本。過去に高級なお茶を贈ったところ、化粧品に取り替えろ、とクレームが来たことによるらしい。食事会を開く場合はもちろん学生もち、その後の二次会も。食事会を開かない場合は、授業中にお祝い。先生の日を祝う歌を歌って、プレゼントを贈呈し、先生から降りがたいお言葉を頂戴し、最後は拍手で尊敬の意を示す。

と、これは私が通う大学院の、私が所属している研究科の先輩たちから聞いたことなのですべてに当てはまるわけではないのであしからず。そして、学生にとっても先生にとっても実は利益になる日だと思っています。(差し上げた分、返ってくるという前提のもとだから、あくまで)




一方で私の指導教授はこのような権威主義や所謂「古き良き伝統」が大嫌いな人。なので、むしろ枠にとらわれず、大好きな先生を喜ばせたいという気持ちで、周りのみんなと一緒に準備してきました。

授業当日は、先生が送り出した卒業生の中で特に可愛がったというお弟子さんをサプライズゲストとして呼びました。そのお弟子さん、実は光州で有名なケーキ屋さんの社長さん。美味しいケーキをたくさん持ってきてくれて、みんなで食べておしゃべり。一つのイベントとして、楽しい時間を過ごせました。写真はその時準備したフォーク。(偶然スーパーで見つけた使い捨てのものなのですが、可愛いので、自宅でお客さんが来た時にも出せるかなって思いいくつか買ってしまいました)


と、思っていたよりもずっと楽しく過ごせた先生の日。いや、むしろ自分の指導教授には商品券をプレゼントしても、食事会を開いても全然苦にならないぐらい、感謝の気持ちでいっぱい。そう思うと、きっと他の学生たちも私が考えているよりもっとずっと純粋な気持ちでこの日を迎えているのかもしれない。批判の対象として「先生の日」をみていたのですが、実はいい日だったりするのかも。(なんか権威主義っぽいし、形式的すぎて嫌いだった)


と、ふと日本でたくさんお世話になった指導教授たちを思い出した。先生たちにもメール送らないとなと、先生の日が来て初めて思う私はやはり不精ったらしい人間。こうゆう人間にとっては先生の日ってやっぱり一つの機会をくれるいい日だったりするのかも。




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2015/05/08

境目の間の空白




バスの窓から見える風景が違ってて、桜の木にいつの間にか緑が茂ってて、窓にはたんぽぽの綿毛がついていて、スプリングコートも必要がないぐらいに昼間は暖かくなってて。

たった2週間弱ここにいなかっただけで、色んなことが変化していた。この時期の二週間ってめまぐるしい。自然にとっての時間が私には適応しない。だって、1ケ月の変化のように感じるもん。

旅行が非日常だとしたら、帰ってきた3日間は日常と非日常の間の、いわば空白の時間だった。発表、発表、研究会、忙しくって全然寝てない、食べてない。料理も一度もせず、トランクの荷物もそのまんま。旅行中に使った物はかろうじて洗濯はしたけど。

部屋はぐちゃぐちゃ、お風呂も入らず、しかし大学院には行き、そんな生活の三日間だったけど、それでもいいや~と開き直れたのは一つの成長。旅行を通しての。

そんな三日間が終わり、ようやく金曜日の夕方。日常が戻ってきた。

大学院の帰りに、スーパーよって野菜買って、お肉買って。お家を少し片付けて、固く絞った布巾でテーブルを拭いて。ご飯炊いて、カレー作って。蓮根たっぷり入れちゃった。歯ごたえ感じたくて太めに切った。

週末はドンちゃんとゆっくり過ごして、でも勉強もして、ゆっくりと日常に戻って行かないと。



写真は…素敵でしょ?撮りながら、ふとファンタジーと現実の境目ってこんな感じなのかなって思った。非日常も日常の境目もこんな感じなのかな。





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2015/05/05

ただいま



無事にヨスに戻って来ました。(写真はワイマールのPark an der ilm、ここを通ってバウハウス大学に行きました)

フランクフルトIN、OUTはパリの飛行機のチケットを予約していたので、まずドイツは5泊、フランクフルト、ライプツィヒ、ワイマール、ドレスデン、ベルリン、フランスはパリに4泊、そして最後に乗り換え地のフィンランドのヘルシンキを二時間だけ。

ドイツのライプツィヒでは高校時代の親友と、パリでは大学院時代の親友と再会。大好きな二人。

去年の新婚旅行の時もそうだったけれども、ドンちゃんと一緒にホテルの予約をしたり鉄道の予約したり、準備段階からものすごく楽しい時間を過ごすことができました。でも何より現地で過ごした時間が素晴らしかった。お金じゃ買うことができない時間を過ごすことが出来きた。ふと行き詰った時に、思い出せば勇気をもらえるような時間。

情報を下さった方々、会ってくれた友人たちにたくさん感謝。

どこに行った何を見たというよりも、ドンちゃんと日常から離れたもの、普段とは違う世界を共有できることに旅行の醍醐味があると思う。違った世界を共有することで、二人のこれからの道の選択肢がグンと広がるから。


と、余韻に浸って数日を過ごしたいところだが、さっそく明日から授業。しかも発表が明日と明後日、来週と続く。


でもね、気持ちが軽い。その日が上手くいかなくたって、こんなもんだと寝ればいい。失敗や完璧にできなかったことに対して、そんなにくよくよする必要もない。続けても、辞めたとしても、そのとき最善だと思う選択をすれば、後から振り返った時に良い結果になっている。ゆるく人間味あふれる感じでいこう。だって、time is youだから。

全部この旅で得たもの。


ヨス生活もたのしーく行こう!!



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