My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2015/07/10

新しい場所で





いつもバスから眺める市場では、とうとうトウモロコシがお目見え。雨と雨の合間を縫って、おばあちゃんたちがせっせと皮をむいていて。日本のそれに比べると小ぶりで色も薄いけれど、それでも蒸してかぶりつきたい衝動に駆られました。

今週でやっと二週間。陶芸を新しいところでスタートして。実は、最初はちょっと胸が痛かった。ヨスで教えてもらっていた先生たちのことも嫌いじゃなかったし、たくさん可愛がってもらっていたから、新しい風景を見ながら「私、本当に慣れ親しんだところを離れたんだな~」って胸がチクチクしたのです。でもそれは最初だけで、二週目からはこれっぽっちも思い出さなくなってたけど。




新しい場所で、私は轆轤の利き手を変えました。右手に。

実は私、二年間、轆轤の利き手は左手。轆轤の回転は反時計回りでした。が、普段何をするにも、例えば字を書いたり、ボールを投げたり、裁縫をするにも、利き手はすべて右手だった私。つまり右利きなのに、左手で挽いていたということ。それに対しては疑問すら湧かなかったけど。

韓国の陶芸界では利き手が右手なら轆轤も時計回りで右手になるのが普通、というのを初めて聞きました。というのも、やはり5キロ以上の土を挽くとなると、普段使う利き手の方が指に力をぐっと入れられるので、体にかかる負担が少なくなるから。たしかに、私は左手を使っていたので、重いものを挽くときは身体を前のめりにして体重をかけていたなって気づきました。これはかなり体に堪えるのです。

ということで、心を決めて、新しい先生のもとで、右手で教わることに。が、思っていた以上に全然できない。中心を掴むことすら難しい。いくら右利きでも、回転が違うので遠心力に指が負けてしまいます。2年かけて習得した技がすべて水の泡になる感覚。また一からだ~って。

でも先生曰く、もともと左ででできていたんだから、一か月で同じレベルにまでなるよとのこと。現に感覚が来るのも早く、すでに5キロで長い筒を作る練習までいけました。まだまだだけど。焦らず、じっくり手を慣れさせていこうと思います。

そして通い始めてから、なんだか陶芸と自分の未来をものすごく具体的に頭の中で描いていけるようになりました。大学院卒業して、仕事しながらも陶芸をして、大きな窓があるアトリエを作って、同時に子育てをして、という自分の姿、以前は描けなかったのです。陶芸をする自分の姿を描きたくてもどこかでそれを疑心する自分がいて。

描くことができるようになったのは、新しい場所に独立を目指す人たちがいるから。ヨスでは周りの人たちが皆作家たちだったけど。でもここは具体的な計画の途中の人たちが多く、しかも年も近い。彼らが「こうするんだ」と口に出す陶芸家としての夢は、どれも良い意味で現実的で具体的。そして実際に計画し実行に移している。

つまり、何というか、近い夢を持つ人たちの具体的にそれを叶えていく過程が可視化しているので、自分の頭の中にすーっと入ってくるんです。頭の中に入ってきて、それを私に置き換えながら、自分なりの輪郭をひいていけるのです。彼らの存在がものすごいポジティブな力になっています。この年になってようやく、同じ志を持った仲間って大事なんだなって実感しました。冒険をするには仲間が必要だっていうけれど、本当にその通りなんだなーって。


そんなこんなで、新しい場所でも、一生懸命楽しくやっています。やっぱり、ものすごく、陶芸が好き。きっぱりと。


トウモロコシも好き



にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へにほんブログ村

人気ブログランキングへ




0 件のコメント:

コメントを投稿