My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2016/11/01

同じ目線を持った体験


週末からとても冷え込んでいる韓国。我が家はさっそくオンドル(床暖房)のスイッチをオンしました

気温は冷え冷えな韓国ですが、政治は熱々人に会えば、現大統領の政治スキャンダルの話題で持ちきりです(特に光州は土地柄、議論が盛ん

私とドンちゃんもこの度「秘密結社ドンエンドシー」を結成し、パククネが捨てられた今(全ては茶番劇、本当の権力と金はいったいどこにあるのか、について毎晩情報収集をしながら議論を重ねています(NBA観戦の合間に

韓国の政治は韓国ドラマなんかより100倍面白く、人間臭さがプンプンするので、研究対象としては飽きないです(私はあくまで内政不干渉の立場で外野からの鑑賞関心あるテーマに関する情報に原文で当たることができるので、こうゆう時韓国語を勉強してきて本当に良かったと思える。原文のソースって本当に大事なんだなってしみじみ実感するときもこの時。

秘密結社が追求するテーマはもう一つ、「韓国人、韓国の美意識の根底」があります。この担当は主に私で、ていうか、私の個人的なライフワークの一部。なのですが、なんせ、ドンちゃんが韓国人なので、一緒に活動すると見えてくることあるゆえ、ドンちゃんも巻き込んでいます





このテーマの元に、週末は二人でソウルへ。現在国立博物館で開催されている企画展「美術の中の都市、都市の中の美術展」に馳せ参ってきました。

この企画展は、李氏朝鮮時代後半(18世紀)、首都で漢陽がどのように繁栄していきながら、そこでどのような韓国美術が花開いていくのか、というのを当時の資料などを展示しながら探索していくというもの。





印象的だったことは以下

漢陽の繁栄に大きな影響を与えたのが、朝鮮燕行使や朝鮮通信使を通して交流した中国や日本といった海外の存在。当時の人々は、江戸(や京都や燕京(北京)に憧れを抱くんですね。自分たちもこんな風に商業が栄えて、文化や娯楽が溢れる都市にしたいと。そこで展示されていたのが中国北宋の都市の様子を描いた「清明上河図」と、京都を描いた屏風「洛中洛外図」だったんです。もちろん本物、この展示会のために、中国そして日本からやってきたのです。見事な意図!

この絵に描かれている人々って本当に様々。見ていて全然飽きない。集中してみていると、まるで渋谷のスクランブル交差点のど真ん中に立ち止まって人間観察をしているような錯覚になる。色んな人がいて、色んな人生があって、ものすごくリアルなんですね。

同時に、これ(に相当するものを当時の朝鮮の人々がながめていたのかなっていう思いが自然に起こるんです。胸がギュッとなり、なぜか切なくなる。なぜなら、当時の朝鮮の人々にすごく共感できるから異文化に察する時のドキドキと憧れ。いつの時代も変わらない普遍的なものなんだなと悟り、感動しました

これらの絵を通して朝鮮の人々と同じ目線を持った体験ができたといえます。この体験はとても良かった。同じ目線をもって、一緒に眺めているその時間は、少しの悲さと儚さがさざ波のように、自分の胸におし寄せるような素晴らしい時間でした。





他にも、신윤복や김홍도といった風俗画画家が描く当時の人々の姿も原画で見ることができたのも良かった。写真よりもリアルで、眺めているとその人々に愛おしさを感じることができる。


以上、印象的だったことです。これ以外にも、その時代の陶磁器も一般的に知られている李氏朝鮮時代の白磁器とは違ったカラフルで豪華なものだったり、当時の地図を見ると今でも使われている地名がたくさんあったりとか、新鮮な発見と感動がありました。だけど、個人的には前述の二点がものすごく良かったな、と思います。


あとは、、、個人的には、この時代に花開いた文化が成熟することなく終わってしまったことに、なんとも言えない気持ちになりました育んで行けるはずの文化という希望壊したんだな。どこの国が、とはあえて言わないけど。


この企画展、本当にオススメです。韓国に関心ある人はこのためにだけソウルに旅行に行ってもいいぐらいだと思います。11月23日まで。


秘密結社ドンエンドシーの活動は続く・・・





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